先日の薩南ツアー(9/29 〜10/2) 、私は陸路、フェリーを使ってイワシ号で行きました。
ご参加の皆さんは飛行機で鹿児島空港に来られました。
初日の空港へのお迎え、最終日の空港までのお送り
時間的に初日と最終日に時間があり、なんなら桜島で潜ろうかなと考え土肥からタンクを1本積んでいったのでした。
桜島は言わずとしれた鹿児島の有名な活火山。
奥の深い錦江湾(鹿児島湾)に浮かび、島と言っても大正3年の大噴火以来鹿児島本土とは地続きになったとのことで東側からは車で行くことができます。
島の西側は海ですが対岸の鹿児島市内からはフェリーが頻繁に出ていてかんたんに渡ることができます。
海の中は奥の深い湾のためか独特な雰囲気があり、有名なのはアカオビハナダイの大群、他のエリアでは黄色いネジリンボウの頭が赤っぽいので「サクランボウ」と呼ばれていたり。(今回サクランボウは場所も違うこともあって見に行きませんでした)
透明度は通常はあまり良くないようで伊豆よりさらに見えないことが多いとか。
でも、鹿児島や九州のダイバーにはまあまあポピュラーなダイビングエリアらしいです。
ボートでアクセスする方法もあるようですが、簡単な方法としてはビーチエントリーです。
ビーチと言っても駐車場に車を駐めてそこで着替えてタンクを背負って遊歩道を歩いていきます。
ちなみに更衣室やシャワーなどの施設はありません。自分は帰ってきてペットボトルの水を浴びました。
昔の伊豆や神奈川県内のダイビングもそんな感じの場所が多かったことを思い出します。
ショートカットの木の遊歩道。上がりも下りもある階段があったりでちょっと疲れるかも。
波打ち際に行くにはいかにも溶岩な斜面を歩いておりて海に入ります。
対岸には鹿児島市内のビルなど都会な風景が見えていてちょっと不思議な感じです。
ということはこの場所は海峡になっているわけで潮の流れも侮れません。
少し沖には潮目も見えています。
ここは桜島の中でもポピュラーなダイビングポイントと聞いているのですが、9/29(木)も10/2(日)は他のダイバーを見ませんでした。公園内だったので観光客はたくさんいたしタンクを背負ってあるくオヤジは違和感あったかな。
海中は溶岩っぽいゴツゴツとした岩と伊豆よりずっと多いサンゴやイソギンチャクが目立ち、あちこちにクマノミ城が目に入ります。
途中から落ち込む斜面になり、深く行くに従って(透明度が基本良くないことと水底が基本溶岩の黒っぽい色なので)ズンと暗く感じます。
でも斜面に魚はとても多いです。
錦江湾の内部には基本的にキンギョハナダイはほとんど見られずにそのかわりがアカオビハナダイのようです。
近年伊豆の海もアカオビハナダイがどんどん増えていて錦江湾のアカオビハナダイを見ても珍しさは以前ほどありませんが、数は断然スゴイです。
せっかくのアカオビハナダイの大群乱舞を写真や動画におさめようと思うのですがライトの光を嫌って(カメラのレンズすら嫌っている感じ)アカオビハナダイの密集を撮ることはほとんど無理に思えます。
潮の流れが速いほうが密集して泳ぐのに忙しそうで撮りやすいかもしれません。
でも今回は流れもそれほど速くならず密集した群れは撮影できませんでした。
それからハナダイにありがちな水深の深さもないようで助かります。
それから、中層にはカンパチ群れ、伊豆ではあまり見ないキハッソクなども多いようです。
浅場ではキビナゴの大群やネンブツダイ大群など。とっても賑やかでした。
エキジットしたあとは歩いて3〜5分の場所にある温泉も行けます。
足湯もあります。
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10月2日(日)は皆さんをお昼前に空港にお送りしてそのあと自分は鹿児島県の東海岸の志布志港から夕方出港のフェリーに乗ることにしていたのですがつい潜ってしまって時間が微妙に。潜ったあとはお風呂も入らず志布志に向かったのでした。
ちなみに往路は神戸から宮崎港のフェリー、復路は志布志から大阪を結ぶフェリーさんふらわあを利用しました。
「フェリーさんふらわあ」のほうが乗船料は数千円高いのですが、帰りは(たまにはさんふえあわあも乗ってみたいし)乗っちゃいました。
ちょっと高めのさんふらわあ、船内も豪華め。
利用したゴロ寝の2等も何部屋かある10人くらいの部屋になっていてでカードキーも渡されます。
でも、かえってどうせ2等ゴロ寝タイプならだだっ広い(宮崎カーフェリー)部屋のほうが開放感があっていい気もしました。
桜島ダイビングの動画もこのあとアップしますのでよかったら見てくださいませ。