前回の投稿から空いてしまいましたが季節はそれなりに進んでいますね。
私のほうはあいかわらずの信州山奥での出稼ぎ生活、このパターンも4年目なのですが今年はなんだかながく感じます。
それでも残すところあと1ヵ月となりました。
先が長いと遊ぶ気分にもなかなかならないのですが、3月が見えてきたあたりから休みの日にはちょっとスキーでもして遊ぼうかという気分にもなる日も出てきました。
ということで、2連休をもらった昨日今日、白馬方面へ行ってきました。
昨日は白馬五竜スキー場、
2日目は体を休めるつもりがあまりにいい天気、そうなると北アルプスの絶景が素晴らしくて今日もおかわり、八方尾根スキー場へ行ってきました。
ちなみにこの投稿の表紙写真は白馬三山(左から白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳)です。
寝泊まりしている松本市の山奥のスキー場から白馬までは車で2時間ほど。近くないです。さすが長野県は広い!
2日とも朝の5時に起きて行ってきたのですが絶景におなか一杯、楽しめました。
それにしても白馬のスキー場は外国からの方が多いこと。コロナ禍以前はもっと多かったんでしょうね。
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ところで、自分の出稼ぎ仕事の内容についてまたちょいとご紹介でも。
配属されているのはパトロール、これは以前にも書いたとおり。
この2シーズンはパトロール隊のまとめ役を担当、年功序列ってことですかね。
さて、
どうしたわけかこの2週間ほど怪我される方が多かったんです。
そういう場合の多くは
「パトロールさん、〇〇コースの中腹あたりで動けなくなった人がいるとの通報が入りました」などと無線が入ります。
僕たちはたとえ食事中であっても即座に出動し、近い隊員は現場に急行、必要に応じて他の隊員は搬送用のスノーボート(スノーモービルの場合も)を運んでいきます。(他の負傷等の出動が重なる場合もあるので待機の隊員も必要です)
スノーボートもまあまあ重くて大きいので運ぶのも楽じゃないですが、急な斜面が多いこのスキー場ではスノーモービルで行けるエリアはわずかしかありません。
そんな時は連携が大事、このスキー場のパトロールはチームワークがいいのがありがたいです(^_-)-☆
負傷された方を二人一組でスノーボートを引いてベースの救護所(第一パトロール室)まで搬送します。
中急斜面中心でハードさが売りのこのスキー場はボート搬送はなかなかハード、雪面が荒れていたり、アイスバーンになっていたりするとかなり大変。ベースまで下りても足はガクガク、息はハアハアなこともよくあります。
ベースまで運んだあとは応急処置をします(現場でする場合もあります)
出血があればその処置、骨折の疑いがあれば固定など。医療行為に該当することはは当然しません。
骨折の疑いで動けない場合、そして頭部強打などの怪我の場合はほとんど即座に119番救急車の出動を要請します。
山奥なので出動要請から救急車到着までは早くて30~40分。一番近い消防の救急車両が出払っていれば1時間以上。
容態の悪化や道路状況によっては救急隊のほうでドクターヘリに切り替える場合もあります。
ちなみに昨シーズンは1回、今シーズンも1回ヘリが飛んできました。
とりわけ頭部を打った場合は緊張感が増します。(みなさん、スノースポーツをする場合はヘルメットをかぶりましょうね、それから遊びに行く時でも健康保険証も携行したほうがいいですね)
受け入れ病院側も一般外来と違って救急搬送だと紹介状だの順番だのはなく診てもらえますが受け入れ病院はいつでもどこでもってわけではないですねもちろん。
それにしても、普通に生活してたらこんなに「119」番をかけることないよなぁ、なんて思ったり。
そんなスキーパトロールのお仕事の中の怪我人対応のお話。
もっともそれは仕事内容の一部です。
普段の主な仕事は、コースの危険個所チェックや保全、コースから飛び出さないようにネットを張ったり直したり、リフトの支柱にマットをまいたり雪が降って埋もれちゃえば掘り起こしたり、土が出ていればスコップで埋めたり、赤いポールで目印としてバッテンしたり。雪上の土木作業員とでも言えますが他のスキー場でどうなのかはわかりません。
と、
そんな生活も残すところ1ヵ月、早く早く(無事に)終わってくれ~、以外の気持ちは無い今日この頃なのでした。