ダイブログ 2005
2005年10月13日夜〜10月16日
2005 秋
また台風…
恒例のごとく日程に合わせるように台風20号ができてしまいました。
クルーズツアーや離島に渡るツアーなら中止も検討するところですが数えて11回目になるこのツアーはこんなことではへこたれません!思えばこのような状況は初めてではありません。
でもいつもの場所に滞在すれば潜れる場所は各方向にあります。それもそれぞれに魅力タップリの海なのです。風や波に合わせて行き先を選択できるのはうれしい限り。そして今年はお友達ショップとの合同です。
そんなわけでこれまでいつでも楽しい結果になった「南九州 野生の海ツアー」なのです。
10月14日 硫黄島、湯瀬へ
台風が停滞して太平洋側ではうねりが大きくなっているみたい。鹿児島に西側の海も風があって凪とは行きませんがまだ飛ばして走れます。
ならば硫黄島、湯瀬へ行きましょう!
またしても湯瀬!
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さすがに湯瀬では波も当たっていてエントリーできるポイントは限られてしまいます。でも都合の良いことに飛び込める側もかなり魚たちが集まる場所でした。
真っ青の世界。抜群の透明度
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魚が増えてきました。
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それでもこのツアー1ダイブ目で飛び込むにはかなり緊張する場所になりました。波の無い岩の際に船を寄せて一気に飛び込みます。「!」 透明度抜群です!30m以上はかるく見えています。ついでに水温は27〜28℃!
イソマグロ軍団 先頭の親分はでかかった!2m? Akinoshima
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ツバメウオが寄ってきます。Akinoshima
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みんなで集合したら少し離れた沈み瀬(隠れ根)に向かいます。次第に潮流を感じるとともに魚たちが増えてきます。ムレハタタテダイの群れ、特大ツムブリの群れ、そしてイソマグロの編隊が回ってきます。そのイソマグロ、先頭のヤツの大きいこと。その迫力にみんなあっけに取られます。潮上にはニザダイ大群、メジナ大群、深い方にはギンガメアジが大群となって行ったりきたり。
やっぱり湯瀬は素晴らしい!トカラの海にもひけをとらない場所です。
安全停止中!Akinoshima
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2ダイブ目は薩摩硫黄島
湯瀬の抜群の透明度と魚影は惜しかったのですが波もあるので2本目は硫黄島で潜ることにします。
場所は波風の当たらない西の立神岩の近く。
地形はダイナミック。でも潮流もなくゆっくり魚たちを見て泳ぎます。いつも思うのですが関東のダイバーが潜るのは多くの場合伊豆か沖縄。その中間で潜る機会は多くありません。そのどっちの生物たちもが一緒に住んでいる海はとっても新鮮です。
普通にいる魚たち。といってミギマキなんかもフツウにいます。 Y.Asai
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タテジマキンチャクダイ、サザナミヤッコ、モンガラカワハギなど沖縄あたりのおなじみの魚たちもごくフツウに見られます。
それからミギマキ、タカノハダイ、シラコダイ(そういえばカスミチョウチョウウオはあまり見ない)テングダイもいます。
akinoshima
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ここの透明度も良かったです。Akinoshima
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テングハギモドキが多かったです。Akinoshima
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ウメイロモドキ Akinoshima
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ゆっくり生物ウオッチングと言いいながら地形はダイナミック。岩がちな水底がドロップオフとなったりしています。沖にはイソマグロの編隊やウメイロモドキの群れが通ったりしていました。潮が動けばかなり魚たちも来そうです。途中には不思議な形のドロップオフがあります。直角に切れる岩はまるで遺跡ポイント??
ダイナミックで不思議な地形。 「遺跡もどきポイント!?」 Akinoshima
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贅沢な恒例!
硫黄島に来たからにはやっぱり東温泉へ。毎回来ているからすっかり恒例?ワンパターン?いやこんなぜいたくなワンパターンはありませんね。これだけワイルドな秘湯は日本でも指折りでしょう。旅行ではなかなか気軽に来られる場所ではありません。しかもいつもなぜか私たちだけで借り切り状態です。
それにしても今年は波がすごいです。3つある湯船のうち1番下の湯船には満潮も重なって波が入ってきています。こんなのはじめて…
こんな最高の秘湯に恒例で来れるとは! Y.Asai
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東温泉から見える岩。ゴジラ岩と呼びました。 Y.Asai
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やっぱり記念撮影
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宇治群島は断念したけれど
ダイビング2日目は宇治群島に向かってみます。でもどんどんうねりが大きくなるので残念ながら断念です。北へ方向を変えて久多島方面に向かいます。
西へ突き出した野間岬を越えると海はどんどん静かになってきます。途中の沈み瀬で潜ることにします。トップで4〜5m。根の周りは40〜50mと一気に落ちている魅力的な沈み瀬です。透明度もまずまず、水温は25〜26℃で快適です。潮上に行くと黒い大きな影が。岩かな?と思うと近づいてきます。イサキの大群でした。視界がすべてイサキになってしまう見事な群れでした。そしてこの根はソフトコーラルがびっしり付きイソギンチャクとクマノミもいたるところに。浅いあたりではキンギョハナダイ大群、キビナゴ群れ、流れるようなタカサゴの群れなど実ににぎやかできれいでした。
イサキの大群
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クラゲを食べています。
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今回どこでも。キビナゴの群れ
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久多島
ここに来るのは久しぶりです。宇治群島方面は波が大きくなっていましたがこちらはオッケーです。鹿児島西岸の吹き上げ浜から見えるとは言え近くに来るとかなりカッコいい岩です。岩の近くに一気にエントリーしてゆっくり岩を回ってゆきます。透明度も良好で20mは見えています。ゆっくりと気持ちよく泳ぎます。
カツオドリも飛び立つ久多島
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テーブルサンゴも見事です。
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前に来た時(夏)にはオグロメジロザメの群れに遇ったりしましたが今回は残念ながら?いません。でもキビナゴの大群やそれを追うカンパチ、ツムブリなどに見とれます。
キビナゴVS カンパチ
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群れがビラビラ翻ります。
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千貫瀬
今回のツアー最後のダイビングは秋目からは近いけどかなり沖にある沈み瀬の千貫瀬に潜りました。ここはまわりに隠れる場所のない沈み瀬なのでよく潮流がはや〜くなることがあります。今回はエントリー時、水面はいくぶんバシャバシャしていましたが潮流はそれほどではありませんでした。
アンカーを打ち、ロープ沿いに潜降します。そこから潮上を目指して移動します。潮上にはやっぱり見事な魚の群れがいました。イサキ大群の壁、流れるタカサゴの大群、岩の壁に舞うコガネスズメダイたち。見事な魚影です!しかしどんどん速くなった潮流に岩をつかむ手に力が入ります。それでも魚が多くて千貫になったという謂れ?のこの場所はさすがでした。。
助代温泉
またも温泉に行ってしまいました。ダイビングも海況を考えてはやく潜ってしまったのでちょっと遠いけど助代温泉に行ってきました。
なんだか山の中にあって質素で適度に寂れた雰囲気です。お湯は透明でグリーンがかっています。匂いはいかにも硫黄泉といったかんじの実にいいお湯でした。
昨年に続きの助代温泉。
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2回目の夕飯はBBQ
肉と野菜!
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イセエビ登場!
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まずはいつも通り始まったBBQの夕食です。やっぱり楽しいですね。食べたり飲んだり。
最終日、秋目出発まであと1時間ほどの時にしおり丸の2人がいなくなったと思ったらトコブシをかかえて戻ってきました。ちょいとボートを出してとって来たとか。刺身と焼いたのとこれもあっというまにみんなで食べてしまいました。本当にありがとう!
試飲とお買い物
今回も空港近くのチェコ村でお買い物や試飲をしました。中には最高に楽しそうな顔で試飲しまくるメンバーの方もいて来てヨカッタヨカッタ。
帰りの日はすっかり良い天気になりました。ちょっと複雑だけど雨の日に帰り支度するよりまずっといいか。
チェコ村 焼酎工場
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毎年のように来ているこの鹿児島ツアー。今年も天候の心配を抱えながらでしたが終わってみればいい海と鹿児島での楽しい時間を満喫することができました。中には何度も訪れているメンバーもいてすっかりイワシの第2の田舎のようになっています。
ここは誰かの意図で作られたようなおしゃれなリゾートや観光地とは対極にあるような場所です。そして手垢が付いていない海はやっぱり最高に魅力的です。
来年もぜひ!
おわり
これまでの南九州ログ
2004年9月30日〜10月3日
2004年7月23日〜25日
2003年10月3日〜5日
2003年7月24日〜27日
2002年10月4日〜6日
2002年8月9日〜12日
2001年10月5日〜8日
2001年7月13日〜15日
2000年9月29日〜10月1日
2000年8月4日〜6日
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